元銀行員の苦悩

元銀行員。読んだ本のこと、仕事のことについて書ける範囲で書いていきたいと思っています。

あの男が帰ってくる

ジェイソン・ボーン〈2016〉

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【あらすじ】

ジェイソン・ボーンが姿を消してから数年。CIAは再び新たなプロジェクトを開始。その中にはボーンの過去に関する重要な情報も含まれていた。かつての同僚ニッキー・パーソンズによってそのことを知ったボーンは再び戦いの世界に身を投じることになる。2001年にスタートしたボーン・シリーズ。前作の『ボーン・アルティメイタム』から9年の時を経て、いよいよ新章開幕です。

 

【感想ネタバレあり】

過去作を見たのが数年前ということもあり、久々にボーン・シリーズを手に取りましたが、マッド・デイモンがとにかく若い…。『ボーン・アイデンテティー』が15年前の作品ですから、時の流れの速さにただただ驚かされるばかりです。それにしても15年に渡って同じ人が1つの映画に関わり続けるって本当にすごいことですよね。さすがにロッキー・シリーズ(1976年スタート)には勝てないけど…。

今作は良くも悪くもボーンって感じでした。相変わらずのスリリングな演出と、キレのあるアクションは健在。しかし特に目新しさは無く、なんとなく展開が予想できてしまうのが少し残念でした。唯一大きな変化があったのがカーチェイス。これは桁違いにパワーアップしていました。きっと映画史に残るレベルじゃないでしょうか。ラスベガス完全封鎖、車200台を使ったカーチェイスはぜひ映画館で見てほしいです。新シリーズということで続編ありきの終わり方でしたが、なかなか難しい気もします。ボーンの過去はほぼ明らかになっている訳だし、ボーンが無敵すぎて正直安心感しかない。この映画の最大の核である「自分の正体を知る」というサスペンス要素が弱くなってしまった今、これ以上の続編は蛇足感が強い感じがします。まあ、そんなことを言いながらも公開されたら真っ先に観に行きますけどね。